今季10試合目の完封で、2-0の勝利。
苦手としていたアウェイでも、安定して勝利を重ねられるようになって来た。 

この日の対戦相手・大分は、ここのところ好調で過去の対戦成績が参考になるような相手ではなかった。
実際、ゲームが始まってみると、大分の動きはなるほど良かった。運動量と、切り替えの早さがあり、攻撃に転じた時にシュートまでの最短コースを狙うような鋭さがある。

けれど、そう言う大分のサッカーを時間の経過と共に封じてしまったのがジェフの守備だった。
30度を超す暑さにもめげず、前線の藤田・深井・田中らが、相手を追い回してボール回しを自由にさせない。徐々に、大分には余裕が無くなり、ロングボールが多くなっていった。

そうさせたところで、最終ラインには智と竹内が控えている。
タッパはデカモリシほど無くとも、タイミングで勝負する空中戦で防空し、コンパクトにまとめられたラインは、大分のパスを容易には許さず、オフサイドで仕留めていく。ここまでの失点の少なさが伊達ではないと示す、どっしりと腰の据わったゲームの入りだった。

さらに。守備の要が大仕事をする。
兵働のCKを『完璧』と思わず叫びたくなる強烈なヘッドで智が突き刺す。

安定した守備と、セットプレー。
難しいアウェイゲームを、自分達のペースに引き込む、強烈な武器を前半から惜しげもなく披露して、ゲームを支配して行った。

先制点がもたらした余裕からか、その後はあまりリスクは犯さないコントロールした試合運びが続く。
ミリガンのクロスから藤田のヘディングなど、ジャブを打ち込んでは相手をいなしていく。

大分で一番怖かったのは贔屓目無しに村井。
大分の攻撃のタクトを振っているのは正に彼と言った感じで、時には自らのシュートで、時にはタメを作って相手を活かし、劣勢にあって打開点を見つけようと奮戦していた。今年のチームに彼がいたら、どんなプレーをしてくれただろうかと、少し考えてしまったくらいのプレーぶりだった。

追加点は後半。
深井からレジに交代し、2トップに近い体制に移行すると、田中のクロスはレジが囮になって、藤田が完全にフリー。これを叩き込んで2-0とする。

大分の反撃も、智を中心に、岡本も集中力を切らさずに守りきって無失点。
これで6連勝となり、球団記録に並ぶところまで来た。

徐々に進むチーム作りは、安定した守備をベースに、攻撃の連携作りのレベルに達してきた。
昨年までの好調時は、同じように得点は奪いながらも、誰かの「個」の力に頼る場面が多かった。
それが今年は、チームとして点が取れ始めた事が大きく異なる。
何か一つだけのパターンでは無い強みを身につけつつある。

ただ、そうは言っても、「守」は智、「攻」は兵働に依存するシーンが多いのも間違いない。
今後、二人を累積警告で欠くシーンもあるだろう、大岩やミリガンが代表で不在となる事も多いだろう。
そうした中でも、勝ちを拾っていけるか。

16試合が終わって、ようやくスタートラインに立ったような心持ちだ。
連勝は過去のこと、一戦必勝の気持ちを新たに今後に臨まなくては。
先は長い。

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