期待と不安の交錯する開幕戦。
Jも25年の歴史を数えますが、開幕は独特の空気があるものです。

2月開幕とは思えない、穏やかな暖かさ。
野津田に登る坂道、バスの車窓から、たくさんの梅の花が咲き誇っていました。

ジェフにとっては、ここまでのTGでなかなか結果が出ず、下馬評もなかなか厳しいもの。
否応無くやってきた本番は、「やるしかない」と吹っ切れるしかない。

スマホに入ってきたスタメンに、「高橋壱晟」の名前。
とたんに気持ちが高ぶる。
いつ以来だろう?高校卒業予定のルーキーがスタメンを飾るなんて。
ユースっ子の高校生Jリーガーは何人も見てきているけど、城や、茶野、和裕、広山あたりまで振り返らないと、居なかったかも知れない。どこまで出来るか。あるのは期待ばかりだ。


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スタメンは、このメンバーになった。
ラリベイがまだフィットしきれていないのだろうか?トップには、船山と清武。
ディフェンスラインには、近藤が再び真ん中に戻った。

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ユニフォームは2ND。
1STは、ホームまで温存したのだろうか?

相模原戦から一週間、さてどれぐらいの改善を見せてくれるか?
キックオフすると、これまでの試合と同じように高いディフェンスラインを作りながら、前線からのプレスを仕掛けるジェフ。町田もそれは先刻承知とばかりに、その裏へ抜け出そうと仕掛け、また佐藤優の高い位置取りの隙を衝いて、ロングシュートを撃って来たりする。

ゲームの入りから、「変わったな」と感じたのは、ボールへの厳しい寄せ、局面での戦い。
そして、ボールを奪った後に、大きなサイドチェンジを何度も試みて、フリーの逆サイドを活かそうとする。

ディフェンスラインも、危なっかしさはあるものの、狙ったもの、たぶん偶然に近いものも合わせて、何度もオフサイドの網に相手選手を引っ掛けていく。もちろん、仕掛けきれずに裏に通されたシーンもあったけれども、佐藤優が心臓に悪い飛び出しを繰り返して、何とか事なきを得ていく。

前半は特に、時間が過ぎるにつれて、決して多くは無いけれども、「狙い」が見えるシーンが増えてくる。
たとえば、清武が迎えた決定機のシーンでは、左でボールを受けた清武が、右の北爪にサイドチェンジを行い、その北爪が、大外からフリーで走り込む清武にクロスを合わせたもの。
キーパーの正面に行ってしまったものの、展開としては完璧なものだった。

それ以外にも、サリーナスや、北爪が、サイドを深々と抉るシーンが目に付く。
ただ、その先の精度を欠いて、先制点はなかなか生まれない。

ジェフペースと、町田のカウンターが行ったり来たりする展開。
その中心に居たのは、ボールを刈り取る中盤の心臓・アランダと、まさに中心としてゲームをコントロールしていた也真人だった。特に也真人は、プレーに凄みが増した。自在なパスで、攻め込む選手達を操り、ペースを作っている。

それも、今季、前線に幾人もの選手が居るからだ。
相方の壱晟、両翼のサリーナスと北爪、前線の船山と清武。
パスの出しどころが多いのと、去年より圧倒的に「前」にボールを出せる選択肢が増えている。
リスクはあるが、面白みがある。その中心に也真人がいる。

そして、先制点も也真人だった。
40分、北爪からのボールを受けてドリブルを開始。
DF3人を引き連れて、切り返してタイミングを外し、ニアへ、ゴールにボールを置くように、冷静に流し込んだ。深井から引き継いだチャントが響く中、プレーもまた、深井のそれを思い起こさせるようなゴールだった。

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前半は、このまま1-0で終了。
攻撃に関しては、ずいぶんやりたいことが出来ていたんじゃないかと思う。
精度に関してはまだまだで、後半、さらに加速することを期待していた。

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ここまであまり触れなかったけれど、壱晟について。
何というか、末恐ろしい「冷静さ」「普通さ」がある。
思えば、過去に高卒スタメンを飾った選手達と同じように、そこに居ることに違和感が無いのだ。
ありがちな「イキのいいプレー」や、「危なっかしいシーン」が無く、ただただ、当たり前の佇まいがある。ボールを普通に展開するし、身体も張れる。ルーキー?何年かプロでやって来た、移籍選手なんじゃないのか?そんな感じすらした。

どうなるんだろう、この選手。
まだ、ぜんぜん、才能の欠片くらいしか見せていない。

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後半、こちらに向けて攻め上がってくる。
ベンチの前では、エスナイデル監督がメディアに呼ばれて、大急ぎでジャケットを着こんでいる。
なんだか可愛い。

メンバー交代は無し。
問題は、ここからだ。
 
後半20分くらいまでは、前半に近い流れを続けられていた。
特に、後半最初のコーナーキックのチャンス。
ここも、変化を加えたリスタート。サリーナスが受けて、ボールを放り込み。
それを船山がボレー。壱晟、それに西野が詰めて一点ものだったけれど、ここは決められず。

2点目が遠い。

そして、時間の経過と共に、徐々に危うくなるのはスタミナ。 
ディフェンスが、徐々に対応が遅れがちになり、町田が放り込む長いボールの対応に、佐藤優が忙殺される。たぶん、監督の指示なんだろうが、佐藤優は、大きく蹴りだすシーンがあまりない。近くにボールを繋ぐので、そこに町田の選手が詰めてくる。危ないシーンもいくつかあった。

逆に、ジェフ側で目立っていたのが、清武のチェイス。
相手キーパーが予期していなかったタイミングで、猛烈なプレッシングを仕掛けてくれるので、慌てたキーパーが、ボールを外に蹴りだしたりしてくれる。こう言うプレーは、地味にありがたい。

それにしても、運動量は本当に厳しくなるサッカーだ。
50分過ぎに船山が足をつったのを皮切りに、次は西野が足をつる。
西野は、ちばぎんでもそうだったから、今のサッカーでは60分くらいしか持たないのだろう。
この西野に、1枚目の交代でイジュヨン。
さらに、船山に代えて、ラリベイを投入。

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前半から立ちっ放しのエスナイデル監督、このあたりからさらにジェスチャーが大きくなる。
チャンスはありながら、決めきれない2点目に、運動量が落ち間延びするラインに、声を出さずにはいられないのだろう。 

お互いにカードを切りあう中、77分にジェフは最後のカードとして羽生を投入。
交代のシーン、櫛野が羽生のところへ行って、背中をポンと叩いていた。
何かを彼に託していた、そんなシーンだったんじゃないだろうか。

羽生は、二列目に入り、也真人がトップに入る。
この二人が同時にプレーするのも、なんだかグっと来るものがある。

羽生は、ピッチに入るや、大きな身振り手振りで、ボールを引き出す。
彼自身がボールを受けるだけでなく、どこにフリーで効果的な選手が居るか、指し示している。
この10年。自分自身が水を運ぶだけでなく、どうやら水をどこへどう運ぶか、指示出しする力も身につけていたようだ。 

選手を入れ替えつつ、2点目を狙いながらも、町田の反撃を耐えるジェフ。
残り15分で更にピンチのシーンは増える。
町田も、ホーム開幕で負けるわけにはいかない。

正直、失点しなかったのは、運もあったと思う。
ただ、それ以上に、近藤を中心とした守備陣が。思い切り良く飛び出してボールを弾き続けた佐藤優が、何より各選手が、各々の持ち場でサボらずに戦ったことが、寸でのところで失点を防いでいたと思う。

90分を過ぎ、残り時間も少なくなる中、あからさまな時間稼ぎはなかった。
まだそこまでの余裕は無いのか、それとも最後まで攻めきると言う意思の表れか。
まだそれはわからないが、とにかく4分のロスタイムも、決定的なピンチをどうにかこうにか防いで、タイムアップ。貴重な、貴重な、開幕戦勝利を収めた。

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何はともあれ。
勝利と言う結果は、何よりの良薬だ。
自分達が取り組んで来たことが正しいのか?それを確かめ、自信に変えることが出来る。 

まして、新10番の也真人が決め、壱晟がスタメンフル出場を果たし、羽生の復帰が観られ、完封まで出来たのだから。素晴らしい勝利だ。

もちろん、課題が多いのは分かっている。
けれど、間違いなく、ポジティブな要素も多かった。
この新鮮な気持ちを忘れずに、一年間戦いたいものだ。

さあ、来週は、フクアリ開幕だ。
今日出番の無かった選手、メンバーに入れなかった選手達の巻き返しにも期待したい。
今日の試合に大いに刺激を受けて、チャンスを掴んで欲しい。 
<以下余談>

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後援会バスで行きました。
ラクラク。お世話になりました。 
湘南戦のツアー参加者募集が始まってます。

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ヤザーはヤザーでした。
お別れしたくなかったなあ。
末永いサッカー人生を!

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戸島。今日はスタメン。
頑張っているなあ。 

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のづたフレンズに目が行っていたけれど。
上に書いてある「愛¥0」「自由¥0」「いいにおい¥0」「破壊¥0」とは一体。。。 
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