開幕前、どれだけ補強が順調でも、
昨シーズン終わり、どれだけ好調であったも、
それが、今日この日の勝利に繋がるわけでは無い事を改めて痛感したドローゲームだった。

ただ、勝利を目指す、昇格を目指す、
補強であり、日々の練習であり、関係者の努力と決意は、決して無駄になる事はない。
ホーム開幕戦で勝てなかった事は、痛恨だが、切り替えて次節の勝利に向け戦って欲しい。


強風が吹き荒れるフクアリ。
春を思わせる陽気と、素晴らしい青空の下、ホーム開幕を迎えた。
前節の不完全燃焼感を払拭すべく、サポーターも、また也真人を筆頭に選手たちも、
試合に向けて気持ちを新たにしていた。

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飛び込んできたスタメンに、にわかにざわつく。
増嶋だけでなく、近藤主将が不在。
センターバックは、エベルトと鳥海の組み合わせになった。
2節にして、まさかの事態だ。

そしてリザーブには、清武が入り、岡野と弾斗も入った一方で、
船山と溝渕はベンチ外になってしまった。
ここにまだ近藤・増嶋、そして新加入のゲリアが名を連ねる可能性が今後はある。
本当に、本当に厳しい争いだ。

対する水戸は、昨年までジェフのコーチを務めた長谷部さん。
ジェフで分析担当的な立場だった事を考えれば、ジェフのやることは丸裸どころじゃない。
しかも、エスナイデル監督のサッカーを最も間近で観続けて、その良さも悪さも、熟知している。
エスナイデル監督のちょっと意固地にも思える部分を柔軟に、現実的にシフトチェンジできるのが長谷部さんだとすれば、ジェフにとっては脅威でしかない存在だ。

前節は、3-0で勝利を収め、開幕節の驚きの一つになっている。
前評判が高くなく、ノーマークだったチームが、良いサッカーを見せていると見方が変わりつつある。

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キックオフと共に、ジェフは前節の分もと走り回る也真人を筆頭に、
水戸をぐいぐいと押し込んで攻め立てた。
パスを2本、3本と繋ぎ、サイドから中へ切れ込み、シュートを放つ。
或いは、中へクロスを送って、強烈なミドルを茶島が見舞う。

特に序盤、幾つかのチャンスがジェフにはあったが、それをモノに出来ない。
寸でのところでクリアされてしまうのは、ジェフの崩しが一歩遅く、
相手を完全には崩しきれていないからだろう。

この日のジェフは、近藤を欠いて居たことで、明らかにラインが深かった。
足技に長けるロドリゲスが加わった事で、昨季と違って、キーパーまでボールを戻し、
キーパーも、フィールドプレーヤーの一人として組み立てに参加しても良いとは言われていると言う。
が、明らかに、戻すシーンが多い。

エベルト、鳥海の初めての組み合わせ、リスクを犯すよりも安全に戦いたい。
それは分かる話なのだが、普段よりも押し上げられないジェフに対して、
長谷部さんの指示を受けた、水戸のジェフェルソン・バイアーノと岸本が、
前から前からプレッシャーをかけてくる。他の選手も同様だ。

中盤はコンパクトにならず、間延びしたまま。
アンドリューが最終ラインに下がって、エベルトと、鳥海の間に入って、
3バックのようになっているシーンも前半から多々あった。

本当なら、前線からジェフがプレスをかけ、ぐっと押し上げたラインとの間に水戸の青いユニを挟み込んで身動きできないようにし、カウンターを発動しては、ラリベイのフリックをインサイドハーフが拾って、スピードのある波状攻撃を仕掛ける。そう言うサッカーが理想なのだけれども、水戸にボールを持たせてしまう時間帯が長かった。

一点でも奪えていれば、展開は違ったはず。
けれど、それが出来ないのは、やはり足りないものがあるからだ。
前半、そのまま0-0で終了してしまう。

エベルト、鳥海は良く頑張っていたが、水戸は決して守備一辺倒ではなく、
時折、ジェフェルソン・バイアーノと、岸本が素早くフィニッシュまで至って居たことは補足しておきたい。

尚、前半終了直前、エスナイデル監督が、ペットボトルを叩きつけて退席処分。
ギジェルモコーチに指揮権が移っている。

後半、エンドが変わってジェフ側に攻めるようになったけれども、状況は改善しない。
時間ばかりが、だんだんに過ぎていってしまう。

攻めてはいるものの、良い形がなかなか出来ない。
相手のプレスが厳しいのもあるし、ジェフが余計に繋いでしまっているようにも思う。
シンプルに前に運べず、沢山の選択肢があり過ぎて、判断に迷いが生まれているような、
まどろっこしい攻めが続く。

後半、時間が過ぎるにつれて、展開はどんどんオープンに、
そしてイーブンに近くなっていった。

ジェフは、清武、指宿、小島を投入し、3バックにシステムを変え、
前線の枚数を増やして打開を図ろうとするものの、
要所を固める水戸のディフェンスを崩すことが出来ない。
水戸は、よく短期間で、ここまでコンパクトに仕上げて来たものだと思う。

だんだん、ハーフェーラインあたりでのボール回しを狙われて、
攻め込まれるシーンもポツポツ出て来たし、
ロドリゲスに何とか救われて事なきを得るといったシーンもあった。

最大のチャンスは、コーナーキックからのルーズボールに、清武が飛び込みネットを揺らしたシーン。
ファウルの判定でノーゴール。
逆に水戸も、その直後にオフサイドで取り消されたゴールシーンがあった。

お互いが勝利を求めてぶつかり合った事で、いくつかの接触プレーで時間をとられ、
ロスタイムは7分と言う長さ。
が、それも活かすことが出来ずに、試合終了となってしまった。

何とも言えない、失望感がフクアリを包む。
開幕前の期待値が高かったからこそ、その期待に見合う結果を望んで足を運んだだろうサポにとっては、二週連続ですっきりしない週末になってしまった。
が、結果は結果。切り替えるしかない。


良いところもあった。
エベルト、鳥海のセンターバックは、初めての組み合わせだったにも関わらず、大きな破綻なく無失点で終えることが出来た。後半、運動量が落ちて厳しくなった事もあったけれども、90分出来る事を見せてくれたのは収穫。

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特にエベルトは前評判に違わぬ高さと強さ。
要注意だったジェフェルソン・バイアーノをしっかり抑えていた。
チームに馴染めば、大きな力になってくれるはず。

また、清武が初出場して、チャンスに絡むプレーを見せたのも収穫だ。
ラリベイだけで前線を支えきるのは難しい。
清武、船山がサポートに入る形は、昨年からの積み上げとして、これからも活かしたいところだ。

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最後に。
この試合のキックオフが、審判団の着用ユニの色がジェフと被るということで、
交換のために10分間延びてしまった。

(千葉−水戸「見えにくい」異例の審判ユニホーム交換(日刊スポーツ))

あり得ない。
大坪主審、審判団、マッチコミッショナーは一体、試合前に何を確認していたのか。
いや、試合開始前まで、ユニの色の事なんて、何も考えていなかったのだろう。
職務怠慢以外の何者でもない。

試合中のジャッジなら、人のやることだ、間違いもある。仕方ない。
が、試合前の準備を疎かにして、こんなお粗末なトラブルを起こすとは。
しかるべき処分を、Jリーグにはして欲しい。

ホーム開幕戦、そのキックオフの瞬間に合わせて、気持ちを高めて、
様々な準備をして、さあ、やるぞと意気込んだところで、
スタジアムに集った人達の気勢を削ぐ凡ミス。

トラブルなく、高まった空気のまま試合に入っていたら、また違った展開もあったろう。
それがどちらに転んだか分からないが、こんなつまらないことで水を差されたことが、
残念で、残念でならない。
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