2018/05/30に出版された、元日本代表・戸田さんの初めての著作。
ジェフサポ的には、2008年のJ1残留戦線での彼の活躍が記憶に焼きついていると思う。

引退後、解説者に転向されて、
彼の解説に触れる機会が何度かあり、その分かり易さと、的確な分析が印象に残っていた。
自分と年代が近い事もあり、どんな考えで仕事をしているのか興味を持っていたので、それを知るには格好の一冊だった。

解説者になるまでの、自叙伝的な内容から始まり、
それから、どんな考え方で、解説者という仕事に取り組んでいるかが続く。

「解説者」と言う言葉が示すとおり、難しいこと、分かり辛い事を、
噛み砕いて、聴く人、読む人に伝え、サッカーの楽しさをより良く伝える。

そこには、元選手ならではの、選手、コーチ、監督への敬意があるし、
ゴールシーンだったり、或いはスター選手であったり、
これまでのメディアが「分かりやすく」伝える為にディフォルメ化してきたやり方とは、違うやり方で、もっとプレーの過程、サッカーの奥深さを「分かりやすく」伝えたいと言う熱意が篭っていた。

その為に費やされる膨大な努力の過程や、
ある日のスケジュールを読むと、
本の枠組みを超えて、同年代の仕事に対する熱意、創意工夫、拘り、信頼の構築など、
戸田和幸と言う自身をプロデュースする日々のストイックさ、仕事への姿勢に、
とても刺激を受ける。

内容が新しいので、ぜひ「今」読んで欲しい一冊。
ほんの少しだけれども、2008年の最終節にも触れてくれている。
あの日、あの時を共有した元選手が、今も自分を高めてサッカー界で活躍してくれている。
今後の活躍、指導者への飛躍も楽しみに、その原点として読む価値のある本だと思う。

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