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2018年シーズンが終了して丸一日。
なんだか、ぽっかりと穴が開いてしまったような、そんな心持ちです。

最終戦に引き分け、過去最低の14位。
シーズン開幕前の期待値からしてみれば、残念としか言いようがない成績。
サポの自分ですらそうなのですから、選手、監督、コーチ陣、GMをはじめとした強化担当、そして経営陣やスタッフも、その思いたるや、どれほどのものか、と思います。
いや、そうであったと思いたい。

そう書いてしまうのは、昨日の試合後セレモニー。
ブーイングの響く中でスピーカーの前に移動して聞いた前田社長のスピーチは、極めて形式的なもので、そこから自分には、J1昇格を逃した悔しさや、昨年よりも成績を落してしまった不甲斐なさ、10年目のJ2を迎えてしまうやりきれなさ、そういった、あってしかるべき感情の奔流が、全く感じ取れませんでした。

自分は、前田社長と同じ目標を持って、ジェフを応援していたのだろうか?

シーズンが進むにつれて感じていた、なんとも言えない「ズレ」。
昨年、終盤戦の7連勝、「ありったけの情熱をぶちこんで」、共に戦ったはずのジェフが、今季、明らかに苦しみ、もがいているにも関わらず、助けてくれ、この危機を乗り切ろう、共に戦おう、そんな声を一言も発さずに、シーズンを終えていった違和感。疎外感。

前田社長のスピーチを聴き終わって、
その原因は何なんだろうと、ずっと考えていました。

また、昨日の試合後に読んだいくつかのツイートから、そういえば、クラブ経営者まで遡って、サッカークラブのあり方を考えた事はあまりなかったと思い、下のようなフローを作ってみました。


circle

「好循環のクラブA」と「悪循環のクラブB」、クラブのトップが、どんな考え方を持っているかで、クラブにどんな影響を与えるかをまとめたものです。

「A」のパターンは、ジーコによって「勝利至上主義」が叩き込まれたアントラーズ、下部リーグから昇格して連覇を成し遂げたフロンターレ、野々村社長によって長期的なビジョンが保たれているコンサドーレあたりが、最近の代表例でしょうか。

「B」のパターンは、ジェフではなく、流れの悪いクラブのステレオタイプを示しています。
ここで、「B」をみていくと、最終的には「経営の悪化、クラブの存続問題」に行きつきます。

普通の企業ならば、潰れて終わりになるところです。
が、サッカークラブは、それに関わるファン、サポーター、地域との結び付きが強く、シンボルでありコミュニティであり、「無くしてはならない」事が多いので、クラブの生存本能、防衛本能が働いて、内から外から問わず、力が働いて、経営陣が交代したり、親会社の交代があったりして、「B」の流れから脱却するケースがあります。

一方、ジェフの場合。
大変恵まれた事に、古河電工、JR東日本と言う、他のクラブが羨むしっかりとした親会社と、両社が束ねる子会社のスポンサーに力強く支えられ、「B」の流れに陥ったとしても、容易には経営危機には陥りません。また、集客自体も、フクアリという恵まれたホームスタジアムがあることで、J2降格後も、大きく観客動員を減らす事無く持ちこたえています。
wikipedia ジェフユナイテッド市原・千葉の年度別入場者数

10年以上、成績が下降線を辿りながらも、「何とかなって」しまっているが故に、泥沼から抜け出せない。
そこに、自分は危機感を感じてならないのです。

いつか、古河電工、JR東日本がジェフから手を退く。
あるいは、支援の規模を縮小する。
それは、現実的にあり得る話だと思います。
90年代のJR東日本撤退危機を知っている古参サポなら、実感として思い出して貰えるんじゃないでしょうか。そうなったとき、残されるのは、クラブから離れられないサポであり、地元地域です。

だから、ジェフは、自らがビジョンとして掲げているように。
親会社に甘える事無く、自主独立の経営に向けて努力すべきなのです。
そのためには、何よりも集客が大切になります。

ですが、今季を通じた情報発信の少なさ、事務的なシーズンシートの更新の案内、最終戦後のスピーチ、いずれをとってみても、クラブから、前田社長から、ファン・サポーターに、クラブの考え方を伝えて、共感させ、1人でも多くジェフを観に来てくれる人を増やそうと言う姿勢、また観に来て欲しいと言う姿勢が見えなかった。

サポーターを必要としていると、感じ取る事が出来なかった。
むしろ、あまり関わらないでくれとすら言われているかのようだった。
成績低迷以上に、そう言う空気が怖かった。

こんなやり方をしていては、クラブを応援する人が居なくなり兼ねない。
そうなっては、本当の危機にクラブが陥ったとき、支える人が居なくなってしまう。
まだ、最終戦に9,000人以上が訪れている、今だからこそ、この状況はとても良くないと、伝えて行かないと、ジェフが消えて無くなってしまうかも知れない、それが、自分が感じていた違和感(=危機感)の正体でした。

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最終戦後、オーロラビジョンには、「PASION」の文字が浮かんでいました。
この炎のロゴマークの説明、イヤーブックには、こうあります。

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「2017シーズンに燃え上がった情熱の炎をさらに強くし、
その炎は、サポーター、スポンサー、クラブの三位一体で闘っていくという意味を込め、
3本の炎を大きく配置しました」


この言葉に違わぬ、2018シーズンを送れたのでしょうか、前田社長。
そこに対する、責任は、貴方にはあると思います。

自分は、今季の成績については、悔しくてなりませんが、結果は結果として仕方ないと思っています。
最後までエスナイデル監督を見捨てる事をせず、支えて、2年間を全うした事もクラブの決意として、これまでと違い、腹の据わったものだと評価しています。

ですが、その覚悟を周囲に伝え、共感する仲間を増やし、三位一体で闘うジェフを作ることに失敗した。
それが、この結果、最終戦後の空気なんじゃないですか?

そこが分からないなら、感じ取れるように変わってください。
もし、変わる気が無いのなら、残念ですが、退任してください。

サッカークラブの社長と言うのは、誰でもがなれるものではない、夢のある職業です。
貴方は、いま、その得難い立場に居ます。
心底楽しんでください。
こう言うクラブを作りたい、こういう地域を作りたい、皆を楽しませたい、思い描いて、
それを広げて、みんなを引っ張って下さい。
「熱」を持ち、それを周囲へ伝える義務があります。

そうなってくれる事を、期待しています。
自分には、今季燃やし残した「PASION」がいくらでも残っています。
協力は惜しみません。
自分もまた小さな「炎」の1つ、使い切れるクラブに、どうかなってください。
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