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掴んだきっかけを、より確かなものにする為のホームゲーム。
フクアリを見守る桜は、すっかり満開になっていた。
水曜日とはうって変わって、汗ばむほどの陽気。
日々変わる春の気候と同じく、ジェフもまた大きくスタメンを変更してきた。

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前節大活躍の高木、さらに、ラリベイ、山本がベンチ外に。
彼らに代わって、弾斗、指宿、溝渕、また勇人に代わって茶島がスタメンとなった。

システムは変わらず、3-4-3ではあるものの。
勇人と茶島では、役割は大きく異なる。
ここが、どう機能するか、また、若い両WBがどこまでやれるかもポイントだった。

試合が始まると、10分間ほどは探りあいのような展開になった。
前節のようには、序盤からプレスを厳しくはめらず、シュートまで持ち込む展開がなかなか出来ない。

一つには、この時間帯では、まだ弾斗がセーフティにプレーしていたこと、
もう一つは、勇人が居ないことで、潰しの強度が緩かったこと。

ただ、代わりに入った茶島は、彼の特性を生かしたプレーで、徐々にリズムを作りつつあった。
キープしたボールは容易に奪われない。
少し彼にボールを持たせれば、守備側には極めて危険なパスが、予想外のタイミングで繰り出される。
攻撃のスイッチを入れる配給役として、時間が過ぎると共に存在感を増していっていた。

ここで、アクシデントが起こってしまう。
コーナーキックの守備からのカウンターの場面だったと思う。
清武が倒れて動けない。一度外に出て、復帰したものの、プレーの続行は不可で、為田にチェンジ。
前線で、船山と共に、チェイシングの急先鋒となり、フィジカルの強さで基点を作っていた清武が消えてしまった事で、バランスが崩れる可能性があった。

ところが、その清武が交代してすぐに、得点が生まれる。
右の溝渕が、大きくクロスを上げると、反対サイドから飛び込んだのは、ドフリーのエベルト。
弾丸のようなヘディングシュートが突き刺さって先制。

さらに、指宿が倒されて得たFKを茶島が蹴り、壁に当たったボールを再びシュート。
そのこぼれ球がアンドリューの足元に収まって、キーパーと1対1に。
冷静に流し込んで、一気に2-0と点差を広げた。

勢いに乗って攻め込むジェフは、カウンターからシュートチャンスを掴み、
弾斗を使ってゴールを強襲する。強烈なミドルが2度、京都ゴールを襲ったものの、
キーパーにファインセーブされるなどして、追加点には至らない。
けれども、弾斗の可能性の一端を窺わせる、アピールにはなった。
左は、高木、弾斗、そして乾と、まずスタメンを掴むのが難しい激戦区になってきた。

その後、前半は、ジェフがずっとキープしてボール回しをするような時間帯もあり、
2-0でそのまま終了。3点目が奪うチャンスもあったが、落ち着いて終えることが出来た。

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迎えた後半、ホーム側での得点が期待されたが、そう上手くは行かなかった。
開始早々に、指宿がカウンターから抜け出したシーンがあったものの、ボールが足につかずに流れてしまうと、惜しいところまでは攻め込むものの、シュートまではなかなか至らない展開になる。

京都も、落ち着きを取り戻してしまい、
また、闘莉王の位置を高くして、ゲームを支配しようとしてくる。
本当に闘莉王の存在は、対戦相手からすると厄介極まりない。
コンタクトすれば、十中八九負けてしまう、その屈強さ。
いまだに、十分戦術兵器として機能してしまう。

京都がボールを持つ時間が長くなり、守備に追われる時間帯が長くなるジェフ。
59分には、矢田が弾斗に代わって入り、為田が左WBに。
矢田が、船山と並んで、2シャドーを形成する布陣となる。

監督の、矢田への期待の大きさと、為田とのコンビネーションへの期待を伺わせる交代だったが、
この日の矢田は、少々ブレーキになってしまっていた。
思い切りが悪く、球離れが悪く、良い時の矢田が見せてくれる、推進力もしなやかさも無い。
乾燥した竹のような、ぎこちないプレーぶりだった。

展開は膠着していたが、より状況を難しくさせたのは、65分の鳥海の負傷退場。
ここで、急遽ゲリアが出場。
システムも、4-2-3-1となり、ゲリアは、本来の右ではなく、左SBに入る。
いかにも、おっかなびっくりと言った感じで、投入直後はミスパスもあったものの、
時間の経過と共に、落ち着きつつあるようだった。

両チーム、得点は生まれない。
ジェフ側には、そのゲリアからの素晴らしいクロスボールからのチャンスだったり、
撃てそうで、撃ちきれなかった、矢田のチャンスなどがあり、
京都は京都で、ロドリゲスが、横っ飛びで防いだ強烈なシュートなど、一進一退。

流れをなかなか掴めないまま、時間が過ぎて、ロスタイム。
ラストプレーで、為田から矢田に出たパスをミドルで狙うが枠外。
為田からのラストパスは、前半にも弾斗に出したものと合わせて、
2アシストになってもおかしくなかったが、得点には繋がらなかった。

ゲームは、そのまま2-0で終了。

勝因は、と言われれば、守備の安定だろう。
前線からのチェイス、ボールの出所へのプレス。
京都は、明らかにジェフのディフェンスのウラ狙いだったけれども、
東京V戦や、徳島戦のように、完全にフリーで抜け出られたり、
サイドを攻略されるシーンはほとんどなかった。
出所をしっかり潰しているのが大きい。

その前からの頑張りと合わせて、中盤で相手からボールをもぎ取るアンドリューと、
最後尾で、ラインを支える近藤。相手の攻撃を堅実に潰す、エベルトと鳥海。
要所を押さえて、京都に得点を許さなかった。

そして、メンバーを変えながらも、それが出来たことが大きい。
今日のメンバーで言えば、ルーキーが2人、新加入の茶島を不慣れなポジションで使いながらも、
ゲームを構成する事が出来た。また今後の試合に、幅を広げる試合だったと言えるだろう。

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試合後、勝って気分が良いのか、エスナイデル監督が、サブ組のランニングを見に来ていた。
どの選手にも、こうして目を配り、時には声をかけてコミュニケーションを図る。
この日、ちょっとイマイチだった矢田も、何事かアドバイスを受けて苦笑いを浮かべていた。

この監督、予想がつかない事をしてくるけど、選手はきちんと試合で使って判断する。
試合中の激しいアクションも含めて、いろんな意味で目が離せない、魅力ある監督だ。
この先も、楽しみでならない。

連勝したが、2勝3敗1引き分けの12位。
反転攻勢には、まだまだ足らない。
怪我人も増えてしまい、次節も大きくスタメンが変わるかも知れないが、
誰が出ても勝てる、常に総力戦のチームを目指して、一週間後に備えて欲しい。

次も一戦必勝。
アウェイが続く、4月、サポも含めて総力戦が始まる。

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