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ユナパでのU-18プリンスリーグ関東・三菱養和戦。
このゲームに、古川が居なかった。
「もしかしたら」と思っていたら、
16時過ぎに入ってきたトップのメンバーに彼の名前があった。

近年無かった二種登録選手のトップチーム帯同。
少なからず、彼らにも刺激があった事だと思う。
畔蒜と、安光のゴールで、2-0で勝利したのを見届け、雨上がりのフクアリへ向かった。


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今節でリーグ戦は前半が終了となる。

メンバーは、前節6-4で勝利した岐阜戦から少々入れ替わった。
前半終了間際のジャンピングボレーの際、足を少し傷めたらしい指宿に代わって、トップにラリベイ。
インサイドハーフには、アランダに代わって壱晟。
大久保に代わってボムヨンがセンターバックに入る。

リザーブには、羽生、サリーナスが怪我から戻ってきたほか、
前述の古川がリーグ戦では初めてメンバー入りした。

対する大分には、元ジェフの竹内、そしてサトル。
正直、サトルへのブーイングには、少々びっくりした。竹内へが大きな拍手だっただけに。
もういいんじゃないかとも思ったが、裏を返せば、それだけ彼への期待であり、愛情はかつて深かったと言う事なんだろう。移籍前、二度と戻って来れないかも知れない、そう言う思いで頑張れと彼に声をかけたのを昨日のように思い出す。
10年経っても忘れられないくらいに。そう言うことなんだよ、サトル。

それにしても、竹内共々、元気そうでなによりだった。

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試合前の勝ち点は、ジェフが27、大分が32。
J3からの昇格にも関わらず、ここまでの数字を残しているのは、片野坂監督の手腕と、竹内をはじめとした要所の補強が効いているからだろう。

ゲームは、ジェフペースで進んで行った。
ラインを高くし、いつものように相手に圧力をかける。
大分は、引いてそれを受け止めつつ、カウンターを狙っている様子だった。
ジェフは、攻めつつも前線が渋滞気味でなかなか決定機、シュートまで至らない。

対する大分も、危険なプレーがほとんど出来ていない。
二試合前の水戸戦のように押し込まれなかったのは、大分のプレスが水戸ほど厳しくなく、
また、ボールを奪った後も、あまり正確でなかったからだろう。

ジェフは中央で也真人、壱晟、清武が絡んで突破を図りつつ、両翼の乾、北爪、とりわけ乾が時折、ぐいぐいと突破をして来て、大分の守備陣に穴を開けていく。この乾、ボールを持った後の強引さと、かつての村井のようなウナギっぽい妙な間合いのドリブルの組み合わせで、結構な確率でクロスまで持っていく。
しかも、クロスの質が、速くて低い。前節もゴールとアシストを決め、ノリつつある。

膠着した展開が続く中、それを破ったのは、ここまで3試合連続ゴールで攻撃陣を引っ張る清武だった。ペナルティエリア内でボールを受けるとフェイントを入れつつ、リフティングでボールを浮かせ、落ちてきたボールを逆の左足で叩きつける。曲撃ちのような華麗な足技から放たれたシュートを相手GKがかろうじて弾いたところへ、船山が詰めて先制に成功する。

展開が重たかっただけに、この一発はチームの雰囲気をぐんと明るくした。

後半に入ると、反撃に出ようとする大分を逆手にとって、ジェフがさらに攻勢を強めた。
48分、左でボールを受けた乾が、対面のマーカーを振り切り、ゴールラインギリギリからクロスを上げると、飛び込んだのは清武。ジャンピングボレーで美しく合わせてリードを広げる。

そして、ここから前節ゴールを決めて、いよいよ調子を上げて来ていたラリベイが爆発する。
65分には、清武のCKにニアで竹内を抑え込んでヘッド。
フクアリのゴール裏に向かって初めてのゴール。歓喜のラリベイは何度も雄叫びとガッツポーズをみせる。

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さらに、決まりはしなかったが、乾からのボールを受け、
ゴール正面でターンしながら、浮かしたボールをボレーで叩きつける!
キーパーが押さえ切れずにファンブルするほどの威力と、豪快かつ繊細なボール捌きで場内をざわつかせると、80分だった。

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也真人からのボールを受け、キーパーの位置を見定めると、
ゴールへボールをやさしく置くようなループシュートを決めて、4-1と大分を突き放す。
大分に追撃の一点を許した後だっただけに、このダメ押しは大きかった。
歓喜に任せてゴール裏に駆け寄り、ジャンプ一番、太鼓をポンと叩いて戻っていくラリベイ。
ついにエル・バティが、本領を発揮し始めた。

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しかし、その直後に足を吊って御役御免。
交代で投入されたのが、なんとU-18の古川。まさか、今日の今日で出番があるとは。
その古川、数日前のコラム記事にもあったように、かつての巻を髣髴とさせるような泥臭いプレーで、終盤のチームを引き締める。臆する事無く、相手を浴びせ倒すくらいの突破をみせ、前から前から、全力でボールを追いかける。

ハイライトは、その古川がプレスで奪ったボールを、壱晟がヘディングでシュートしたシーン。
惜しくもポストに弾かれたものの、さらにその跳ね返りを古川が押し込もうと相手と競り合う。
若い2人が作り出したチャンスに、これからのジェフの明るさを感じずにはいられなかった。

試合は、そのまま危なげなく逃げ切って、4-1で勝利。
鮮やかな得点を見せた攻撃陣以外にも、収穫の多い試合だった。

一つには、後半に見せたラインを少し低くしてカウンター気味に構える戦術。
天皇杯ヴェルディ戦から見せた、善後策が上手くこの日はハマッた。
とにかく前から前からだけでなく、状況に応じて戦い方の幅が出来た。
これは、エスナイデル監督の新しい一面だ。

選手起用でも、後半途中にアンドリュー→アランダの交代と言うのはこれまであまり見られなかったもの。途中から、クローザーとしてアランダが出てくるのは、相手にとっては相当に厄介だろう。
それに、サリーナスが復帰して、試合に出られたのもよかった。
古川の交代出場も含め、いずれの交代も、チームの流れを良くするものであったと思う。

メンバーを入れ替え、システムも、4バックと、3バックを併用しながら戦い、いつの間にか選手層も、戦術の幅も増えてきたように思える。ようやく攻撃陣にも火が入って来た。
致命的なミスや、失点時にすぐバタバタする悪癖はまだまだあるものの、試行錯誤しながらチームの状態が良くなりつつあるのは、確かじゃないだろうか。

リーグの半分が終わり、現在13位。が、3位徳島とは勝ち点で6の差しかない。
そして、総得点は名古屋に並んで首位タイだ。
ここから先、現実的な目標はプレーオフになるだろう。その為に、この団子状態の順位のうちに、少しでも上に上がらなければならない。その為には、得点が必要だ。その得点が奪えるようになって来たのは、間違いなく良い兆しだ。

次もホーム。この勢いを更に確かにするために、勝利を収めたいところ。
今年こそ夏の攻勢を仕掛けるため、フクアリで後押ししましょう。

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